ロジカルシンキング勉強会


2022.04.11
第1回 ロジカルシンキング勉強会
テーマ「ロジカルシンキングとは」

 

①ロジカルシンキングとは何か

▶︎ロジカルシンキングとは
・情報を整理して筋道を立てて考えること
・結論に至るまでの道筋に矛盾のないこと
・相手にわかりやすく伝える技術

(補足)
・ロジカルシンキングとは「情報を整理し、筋道立てて考えること」+「わかりやすく伝えるコミュニケーション技術」
・仕事を進めるうえで必要なのは「信頼」と「納得」
・「信頼」感は人間性をベースとした人間関係
・「納得」させる技術(OKをもらう、協力してもらう)がロジカルシンキング
・相手に納得してもらうには、相手の立場になって考え、伝えることが大前提
・相手の立場になって考える・伝えることが習慣づいてないと、自分中心に考えてしまう
・ロジカルシンキングが身に付くことで、自然と「相手の立場に立って考え、伝える」ことができるようになる
・ロジカルシンキングはスポーツと同じで、やり方を学び練習すれば誰でもできるようになる

▶︎なぜ必要か
・依頼や説明をするときに、相手に納得して行動してもらうため
・相手に分かりやすく説明する技術を身に付けるため
・相手の発言内容を正しく理解するため

▶︎一言でまとめると
・的確に考え、人に伝え、問題を解決するツールとして必要

 

②ロジカルシンキングにより何を得られるか

▶︎自分は何を得られるか
・自然と相手の立場になれる
・相手の発言や考えの理解度が上がる
・頭の中の処理速度が上がる
・書く力、話す力が上がる
・人のやりとりを無駄なく伝えることができる
・お互い誤解なく同じ理解度で進められる(特に遠隔でのやりとりの際に重要)
・情報が効率的に整理できるようになる
・自分の理解の確認ができるようになる
・自分の考えを矛盾なく明確に相手に伝えることができるようになる
・相手が納得して行動にうつしてもらえるようになる

▶︎一言でまとめると
・話す、書く、交渉する、プレゼンするなど、ビジネスで必要なコミュニケーション力が得られるようになる

 


2022.04.15
第2回 ロジカルシンキング勉強会
テーマ「雲・雨・傘」

 

①今回のロジカルシンキングの学び

▶︎事実と意見を分ける
・事実と意見を分けることはロジカルシンキングの基本

▶︎雲・雨・傘
・事実と意見は雲・雨・傘で分けられる
・雲=事実、雨=推測・解釈、傘=判断・提案
・傘(判断・提案)を明確にすることで、相手に起こしてほしい行動が明確になる
・さらに「意見」は(推測・解釈)と(判断・提案)の二つにわけることができる
・議論するときに雲・雨・傘で分けることで、相違点・共通点が見出しやすくなり、お互いに納得のできる結論に至ることができる

▶︎そのほか
・事実の捉え方は絶対的なものではないことに注意。その人の知識や経験、価値観が影響するため
・同じ事実を見ていても、全く異なる意見になることがあることに注意
・相手が是非を判断するために必要なのは「事実に対する情報提供」と「自分の意見」

 

②今回の学びで日常で徹底するべきこと

▶︎雲・雨・傘の構造を身につける
・雲=事実、雨=推測・解釈、傘=判断・提案
・伝えたいことを「事実」「推測・解釈」「判断・提案」にわけ、つながりを持たせて考えることが重要
・傘(判断・提案)を明確にすることで、相手に起こしてほしい行動が明確になる

▶︎特に傘(判断・提案)を明確にする

 

③ロジカルシンキングから見た業務上の問題点や修正ポイント

▶︎問題
下記の課題メール文の問題点と修正案を挙げてください
【課題メール文】
(ある担当者から上司へ)総務部門の管理システムが煩雑で、入力作業が大変という声が出ています。昨日も入力ミスがあり営業部の人とトラブルになりました。お客様への問題にまで発展してしまう前に対処をお願いします。

(問題点のディスカッション)
・システムについて、煩雑で大変というのが抽象的
・昨日のミスの内容、トラブルの度合いが見えない
・メール文に傘(判断・提案)がなく、どのような対処を期待しているのか見えない
・「事実」「推測・解釈」「判断・提案」の繋がりがなく、「判断・提案」が唐突な印象(「事実」トラブルになった 「推測・解釈」システムが煩雑で入力作業が大変 「判断・提案」お客様への問題にまで発展する前に対処をお願いしたい)
・『営業部の人とトラブルになりました。』と『お客様への問題にまで発展してしまう前に』の間に説明をいれないと、営業部の人との解決を頼まれているかとも思ってしまう。

(修正案のディスカッション)
・入力作業のどの部分が大変か具体的に書く
・昨日のミスの内容と頻度を具体的書く
・お客様にどのような迷惑をかける危険性があるのか、具体的に書く
・どのように対処すればよいか提案する
・費用対効果も意識する
・システムや入力作業の問題となっている例をあげ、それらの改善策を上司に具体的に提示する。
・その改善によって作業の効率化とミス防止の対策がとることができる。
・具体的には、「データもしっかりしたものが作成できるため営業部の人にも納得してもらえる」「顧客からの信頼度アップにつながる」など、上司に対処してもらえるような内容の提案をする。

▶︎今回のポイント
・上司にとったら何を言っているのか全く把握できない宇宙語に思える。
・下記のカッコを意識して、主語や述語を具体的な事柄を明確に入れる。

総務部門の管理システム(どのような管理システム)
煩雑で(煩雑とは何を指しているか)
入力作業(どのような入力の作業を指すか)
大変(何をもって大変としているか)という
声が出ています(誰から出ているのか)
昨日も入力ミスがあり(誰がミスしたのか、どのようなミスか)
営業部の人(営業の人とは誰のことか)
トラブル(具体的にどのようなトラブルか)になりました。
お客様への問題(どのような顧客の問題か)にまで
発展してしまう前に(どのように発展する可能性があるのか)
対処(具体的に何をすればいいのか)をお願いします。

 


2022.04.26
第3回 ロジカルシンキング勉強会
テーマ「問いを学ぶ」

 

ロジカルシンキングとは、「的確に考え」「人に伝え」「問題を解決する」ツール。
今回は「的確に自分の頭で考える」ことについて重要な「問い」を学びます。

 

①自分の考えを言葉にする上で必要なこと
・考えるとは「問い」と「答え」であるという認識を持つ
・考えるときは「答え」ばかりに焦点を当てず、「問い」を意識すること
・「問い」を明らかにすること

 

②考える上で必要な「問い」とは
・「問い」とは考える範囲のことであり、これを明確にすることで、当初から考えたかったこととその結果のズレを防ぐことができる。
・「問い」を明確にすることで、新たな「問い」も見つけやすくなり、自身の考えの幅を広げることができる。
・相手と話が合わないときは、そもそもの自分の中の「問い」にズレがないかを考えることが有効。
・何を目的に考えるべきかを押さえ、「問い」により考えを広げ、漏れなく考えていく。

 

③「問い」を考える上で大事なポイント
・「問い」は必ず主語・述語を持った疑問文にする
・5W2Hを意識する(いつ、どこで、誰が、なにを、なぜ、どうやって、いくらで)
・頭の中で考えず書き出す
・Yes/Noクエスチョンばかりになっていないかを確認する
・言葉を省略しすぎていたり日本語としておかしな表現にしない
・客観性を優先しすぎない

 

④以下の考えに対する「問い」
(考え1)りんごを5個いただいたが、どうしようか?

【○】=考えの「どうしようか」に的確に対応した「問い」
【△】=考えの「どうしようか」に的確に対応した「問い」
【×】=考えの「どうしようか」に対応していない「問い」

ポイント
「どうしようか」という問いに対して、飛躍しすぎた答えを選ばない。まずどういう直接行動が問いになるかを考える

・私はりんごを食べるか【○】
・私はりんごを保存するか【○】
・私はりんごを持ち帰るか【○】
・私はりんごを調理するか【○】
・私はりんごを人にあげるか【○】
・私はりんごを飾るか【○】

・私はリンゴをいつ食べたいか【×】→私はりんごを食べるか
・私はリンゴをどこで食べたいか【×】→私はりんごを食べるか
・私はリンゴを誰と食べたいか【×】→私はりんごを食べるか
・一緒に食べる相手はリンゴが好きか【×】→私はりんごを食べるか
・私はリンゴをどのように持ち帰るか【△】→私はりんごを持ち帰るか
・私はリンゴを全部食べられるだろうか【△】→私はりんごを食べるか
・私はリンゴをどのように保存するか【△】→私はりんごを保存するか
・リンゴをカットする場合、何カットにするか【△】→私はりんごを食べるか
・リンゴをカットする場合、皮を残すかどうか【×】→私はりんごを食べるか
・リンゴをそのまま食べない場合、どのように調理するか【×】→私はりんごを調理するか
・私は5個全部食べられるか【×】→私はりんごを食べるか
・生で食べる以外にどういう調理方法があるか【×】→私はりんごを食べるか
・どのようにしたら長期保存ができるか【×】→私はりんごを保存するか
・りんごが好きな友人はいるか【×】→私はりんごを人にあげるか
・いつごろが食べ頃か【×】→私はりんごを食べるか
・どこの産地のものか【×】→私はりんごを食べるか
・どうしてりんごを5個くれたのか【×】→私はりんごを食べるか
・りんご5個は全部でいくらしたのか【×】→私はりんごを食べるか
・5個のうち、一番甘いのはどれか【×】→私はりんごを食べるか
・自分はりんごが好きではないのに5個もらってしまい、どうしたらいいか【×】→私はりんごを食べるか
・鮮度はどうか【×】→私はりんごを食べるか
・種類は何か【×】→私はりんごを食べるか
・全部生で食べるべきか【×】→私はりんごを食べるか
・煮て長期保存につなげるか【×】→私はりんごを食べるか
・甘いのか【×】→私はりんごを食べるか
・酸っぱいのか【×】→私はりんごを食べるか
・飾っておくと素敵か【【×】→私はりんごを飾るか
・冷蔵庫にいれるか【×】→私はりんごを保存するか
・皮ごと食べても安全か【×】→私はりんごを食べるか
・利用して食べるジュースをつくったら、どのくらいの時間がかかるか【×】→私はりんごを食べるか

 

⑤「問い」の注意点と理由

頭の中だけで考えていないか(書出しているか)
(理由)
・頭のなかだけで考えると、自分の考えを整理しづらい。主語・述語・目的語がきちんと入っているか確認しづらく、問いがあいまいになりやすい。
・可視化することにより、考え漏れを防ぎ、考えが狭くなったり、広がりすぎたりを防ぐために行う。書いて目で見るため、記憶にも定着しやすくなる。

主語+述語の形になっているか
(理由)
・主語、述語が抜けると、問いがあいまいになりやすいため。

Yes/Noクエスチョンばかりになっていないか
(理由)
・「はい」「いいえ」だけで答えられる質問のみだと考えが発展しない。答えに自分の意見が反映できず、自分の考えが出しづらくなるため。

言葉が省略されすぎていたりしておかしな表現になっていないか
(理由)
・不正確な文章になると、問いもあいまいになるため。

客観性を優先しすぎていないか
(理由)
・客観性を優先しすぎると、自分の考えが見えなくなるため。

考えるときに「そもそも」という言葉を使ってみることでYes/No以外の問いが出やすくなる
(理由)
・そもそもどうなのか、を考えることで、問題の背景を想像しやすくなり、問いも具体的になる。

 

⑥コミュニケーションにおいて伝わらない(ズレが出る)理由と対策

(ズレる理由)
・自分と相手の問いがズレている
・問いが不完全である
・問いが明確になっていない
・自分が「考えたい、考えるべきと感じている問い」と、相手が「興味を持っている、聞きたいと思っている問い」が異なるため

(対策)
・自分の問いを明確にする
・相手の問いを明確にする
・問いはなるべく主語+述語の形にする
・問いは無理に省略せず正しい言葉で表現する
・最初に思いついた「問い」は一部に過ぎないため、「問い」の範囲を広げていく

 


2022.05.13
第4回 ロジカルシンキング勉強会
テーマ「ロジカルな箇条書きとピラミッドストラクチャ」

 

1.ロジカルな箇条書き

ロジカルな箇条書きとは、単にキーワードを書き連ねるのではなく、自分で考えを文章化してから要約した端的な文章のことを指す

 

①ロジカルな箇条書きを書く上でのポイント

・箇条書きには良し悪しがある
・「本来の箇条書き」は、文章を書きながら考えを深め、その結果の要点をまとめたもの。そうでない箇条書きは、考えが浅いまま(考えきる前に)箇条書きしたもの。要点が押さえられていない。
・正しい日本語の文章で書くことが、分かりやすい箇条書きにつながる。
・主語や目的語が欠けると漠然とした問題となってしまう。これまで学んできた「問いを明らかにする」ができない。
・箇条書きは述語が省略されがちなので気をつける。述語が省略されると具体性が欠ける。
・主語、述語、目的語があるから、分けて考えることができ、その漏れは考えにズレを生じさせやすい。
・一度書いたら見直すことが大切。

 

②ロジカルな文章を書く上でのポイント

・言葉のセンスを磨くとは、自分の考えを言葉に表す技術を磨くことである。
・思ったことを主語、述語、目的語を使って文章にする習慣をつけること
・自分にも相手にもわかり易い文章になっているか、その配慮ひとつが文章の分かりやすさをアップさせる。
・人が読んで理解しやすい文章は、一文が40字程度と言われている。
・文章を簡潔にするには、本当に言いたいことに絞り、不要な枝葉や過剰な修飾語句を減らす。
・文章が長くなる場合は、文章を複数に分けて接続詞を使う。
・専門用語や略語、カタカナ言葉は、質問されても詰まらないように、その意味をきちんと理解してから使うようにする。
・抽象度の高い言葉は大きな方向性は示しているものの、具体性に欠ける。「戦略の見直し」「生産性の向上」など。なんとなく考えたつもりになりやすいため注意する。何も考えずに使っていると「思考停止」に陥りやすくなる。
・言葉が使われる背景には、その人なりの経験や知識、価値観が関係し、人によって違う可能性があることを認識する。

 

 

2.ピラミッドストラクチャ

ロジカルに伝えるには、ピラミッドストラクチャのスキルが役立つ。
ピラミッドストラクチャは、問いからはじめ、根拠にもとづいた主張(意見)を構築すること

 

①ロジカルシンキングで大事な「ピラミッドストラクチャ」とは

【ピラミッドストラクチャーの構成】
・構成はツリー状となり、作成するときは『最も主張したいこと』=メインイシューを最上段に据え、2段目は『1段目の主張、なぜならば』=サブイシュー、3段目に『その根拠となる情報』=ファクト、を据える。
・サブイシューに対して、サブメッセージがあり、メインイシューに対してメインメッセージがある。

【ピラミッドストラクチャーの使い方】
・ピラミッドストラクチャーを使うときには、伝えたい・行動を促したい相手がいて、「伝えたい何か」があることが大前提である。
・相手に伝えたい内容がある時、どんな内容でもピラミッドストラクチャーの形で表現できる。
・伝えたい相手がいるときに使うものなので、対象者を設定し、相手が疑問に思ったり知りたいと思うことを想定する。

【ピラミッドストラクチャーのメリット】
・ピラミッドストラクチャーを使うと、伝えたいことを整理しながら考えられる、全体のストーリーを確認しながら考えられる、主張・根拠の関係を検証しながら考えられるなどのメリットがある。
・ピラミッドストラクチャーを作ると、ストーリーがわかりやすくなり、主張も根拠を伴ってすっきりしたものになる。また、全体の主張の一貫性が保たれ、相手に納得してもらいやすくなる。
・ピラミッドストラクチャーをベースに作成された資料は、相手の納得性が高く、行動を促しやすい。
・ピラミッドストラクチャーが否定、批判に強いのは、全体の主張の一貫性が保てているからである。
・ピラミッドストラクチャーがあると、作業分担をしても齟齬が出にくく、相手の納得性が高く行動に移しやすい。

 

②「ピラミッドストラクチャ」を作成する上で大事なポイント

【メインイシュー】
・問いを考える前に、伝える相手が何に興味を持っているか、どんな価値観や判断基準を大事にしているかなど、相手のことを具体的にイメージする。
・「相手が最も知りたいと思うこと・興味を持っていること」がメインイシュー(問い)になる。
・問いをたくさん出して比べることで、問題を切り分ける感覚、物事を多面的にとらえる力が身に付いてくる。
・問いを選ぶ前に、まずはこれから何かを伝える相手がどのような人かを思い浮かべる。
・「自分が最も伝えたいこと」がメインイシューではないことに注意する。
・相手から見てその内容を聞きたい・知りたいと思う切り口で説明されているかが重要なことである。

【サブイシュー】
・サブイシューは、それらが押さえられていれば相手が「なるほど!」と思うポイントである。
・テーマが同じでも、相手が変わればメインイシュー・サブイシューも変わる可能性がある。
・よくあるサブイシューは、問題解決、意思決定、優先順位である。
・サブイシューは3〜5個にする。
・サブイシューが多くなりすぎるとストーリーが複雑になり相手が理解しにくくなる。
・もっと多くのサブイシューが必要になる場合には、ピラミッドストラクチャーの階層を増やすなどして、全体の構造のわかりやすさが失われないようにする。
・ツリーの間で内容が独立するようにする。内容が独立していないと構造がわかりにくくなる原因となるため。
・ツリー構造が混乱したときは、サブイシューの切り口や表現を変えるなどして、サブイシューを見直す。

【メッセージ】
・答え(メッセージ)が「自分の意見、主張」。メッセージを作成するときは、仮のメッセージを開き、その根拠となるデータや事実の情報収集をする。
・文章は、主語、述語、目的語に気をつけて作成する。
・一つの情報に対して40字前後の文にまとめる。40字に収めようとすると、「最も言いたいこと」に集中できて、相手にもわかりやすい文章になる。サブメッセージも40字程度の文章にする。
・最終的に箇条書きにする場合も、まずは文章で書くことを習慣化する。
・一度文章で書くステップを挟むことで内容を伴う箇条書きになり、説明するときに言葉に詰まったり、相手からの質問や反論に答えられないということが少なくなる。
・メインメッセージは、相手に伝えたいことを端的に表したもの
・文章で書くと、説明するときに言葉に詰まったり相手からの質問や反論に答えられないということが少なくなる。

 


2022.05.20
第5回 ロジカルシンキング勉強会
テーマ「イシューについて」

 

1.イシューについての要点

1)イシューとは
・イシューとは問いのことを指す。
・「ふたつ以上の集団で白黒の決着がつかず、根本に関わる問題」と定義することができる。

 

2)イシューに注力するメリットと注意点
・解を見つける前に、適切なイシューを見つけることに注力することで、生産性を向上させることができる。
・イシューは仮説と対になり、これを明確にすることが必要。イシューと仮説があってはじめて適切なイシューとなる。
・イシューと仮説は主語と動詞を入れ「いつ、何を、どう」ということが説明された言葉を書き明確化する。

 

3)イシューがロジカルシンキングにおいて役立つ点
・ロジカルシンキングにより問題解決していくまでの道程を、混乱させることなく、短時間で到達する可能性を持つ
・何が問題で、どこに答えを出すことが「根本的解決」に向かうのかという、問題の本質の整理からはじめることで、ロジカルシンキングの技術を効果的に活かすことができる。

 

 

2.イシューについての勉強会での意見

1)書籍「イシューからはじめよ 安宅和人 英治出版」最初から54ページを読んで
・書き初めで抽象度が高かったが、イシューの意味がよくわかった
・意味が細部まで書いてあって、これまで学んだ「イシュー=問い」の理解が進んだ
・イシューを特定するためには、人の意見や一時情報が大事だとわかった
・自分の置かれた局面で、その問題に答えを出す必要性が高いものを意識することが重要
 =ワークライフ相談で専門家が相談を前にしたとき、そこにある問題を解決するうえで必要性が高いものを意識する
・イシューはロジカルシンキングに含まれる考え方
・ロジカルシンキングがフレームなどのツールを使うことだと短絡に考えるのではなく、問題解決の生産性を意識するためにイシューがある

 

2)書籍から学んだ要素
・目的地の見えない活動はつらいが、行き先が見えれば力が湧く。
・知的な生産活動の目的地になるものがイシューである。
・「悩む」と「考える」の違いを意識することは、知的生産に関わる人にとってはとても重要である。
・ビジネスでするべきことは「考えること」であり、あくまで「答えが出る」という前提に立っていなければならない。
・「悩まない」というのは仕事上で大事な概念
・「問題を解く」より、「問題を見極める」
・「解の質を上げる」より「イシューの質を上げる」
・「知れば知るほど知恵が湧く」より「知り過ぎるとバカになる」
・「1つひとつを速くやる」より「やることを削る」
・「数字のケタ数にこだわる」より「答えが出せるかにこだわる」
・生産性とは、どれだけのインプット(投下した労力と時間)でどれだけのアウトプット(成果)が出せるか
・「イシュー度」とは、「自分の置かれた局面でこの問題に答えを出す必要性の高さ」
・「解の質」とは「そのイシューに対してどこまで明確に答えを出せているかの度合い」
・バリューのある仕事をしようと思えば、取り組むテーマは「イシュー度」と「解の質」が両方高くなければならない。
・「イシュー度」の低い仕事はどんなにそれに対する「解の質」が高かろうと、受益者(顧客・クライアント・評価者)から見たときの価値はゼロに等しい。
・「イシュー度」の低い問題にどれだけたくさん取り組んで必死に解を出したところで、最終的なバリューは上がらず、疲弊していくだけ。
・体力と根性で成長できたとしても、そのやり方でしか部下に仕事を教えることしかできなくなってしまう→リーダーとして大成できない。
・自分が思いついた問題のなかで本当にいま答えを出す価値のあるものは何かを選ぶことができると、ひとつの問題に投下できる時間は簡単に10倍〜20倍になる。
・絞り込まれたなかで特に「イシュー度」の高い問題から手を付ける。
・解きやすさ、取り組みやすさといった要因に惑わされてはいけない。あくまでイシュー度の高い問題から始める。
・意味のない仕事を断ち切ることが大切である。
・表層的な論理思考に陥っていないかを確認する。
・問題に立ち向かう際には、それぞれの情報について、複合的な意味合いを考え抜く必要がある。
・いろいろな検討をはじめるのではなく、いきなり「イシュー(の見極め)からはじめる」ことが極意である。
・生産性が下がってきたときは、チーム全体でイシューの意識合わせを行う。そうすることで、そもそもこれは何に答えを出すプロジェクトだったのかとういことを整理でき、そして全員の理解がブレていないかを再確認できる。
・仮説が単なる設問をイシューにする(例:「◯◯の市場規模はどうなっているか?」→「◯◯の市場規模は縮小に入りつつあるのではないか?」)
・仮説を立てない限り、自分がどのレベルのことを議論し、答えを出そうとしているのかが明確にならず、それが明確になっていないことにすら気づかない。
・仮設を立てて、初めて本当に必要な情報や必要な分析が分かる。
・答えを出すべきイシューを仮説を含めて明確にすることで、ムダな作業が大きく減る。つまり生産性が上がる。
・イシューと仮説は紙や電子ファイルに言葉として表現することを徹底する。
・言葉にすることで「最終的に何をいわんとしているのか」をどれだけ落とし込めているかがわかる。
・言葉にするときに詰まる部分こそ、イシューとしても詰まっていない部分であり、仮説をもたずに作業を進めようとしている部分である。
・主語と動詞を入れると、曖昧さが消え、仮説の精度がぐっと高まる。
・「WHY」より「WHERE」「WHAT」「HOW」
・「WHY」には仮説がなく、何について白黒はっきりさせようとしているのかが明確になっていない。
・比較表現を入れることで、何に答えを出そうとしているかが明確になる。

 

※こうしたイシューの大切さがわかった上で、今後は、実際にどのように問いを見つけていくかの方法を、具体的に学んでいく

 


2022.06.03
第6回 ロジカルシンキング勉強会
テーマ「良いイシューとは何か」

 

1.良いイシューであるための条件

1)本質的な選択肢である
・その結論によって大きく意味合いが変わるもの
・思い込みかどうかの分岐、判断を見極めることが大切
・イシューの主語を確認し、「誰にとって」という主語を変えたら成り立たないようにする

 

2)深い仮説がある
・仮説を深めるためには、「常識を否定」と「新しい構造での説明」が大事
・「常識の否定」とは、一般的に信じられていることで否定できるものはないかを考えること。
・「新しい構造での説明」は、今まで別なものと考えられてきた複数の事柄をつなげて理解を得ていくこと。その方法に、「共通性の発見」「関係性の発見」「グルーピングの発見」「ルールの発見」の4つのパターンがある。
   【共通性の発見】(例)Aはメキシコ建国に大きな役割を果たした人→メキシコにおける坂本龍馬)
   【関係性の発見】(例)AとBは同じ行動、BとCは逆の行動→Aの行動を見ればCの行動を予測できる
   【グルーピングの発見】(例)年代別、出身地別、業種別、色別、など
   【ルールの発見】(例)数学が得意な人は理科も得意、暑いとアイスの売上が伸びる、など

 

3)答えを出せる
・誰もが答えを出すべきだと感じていても手がつけようがないと思っている問題に対し、答えを出せるという死角的なイシューを発見する
・自分だけが持つ視点で答えを出せるか、やり方の工夫で答えを出せるかを考える
・答えが出ない場合は、他に本質的なイシューはないか考える

 

 

2.イシューを見つけるための情報収集

仮説を立てるための手がかりを得るには、取り組んでいるテーマについて「考えるための材料をざっくりと得る」姿勢が大事である。→時間をかけ過ぎずに大枠の情報を集め、対象の実態について肌感覚をもつ。ここでは細かい数字よりも、全体としての流れ・構造に着目する。

▶情報収集のコツ
①一次情報(誰のフィルターも通っていない情報)に触れる
 L現場の感覚など、間接的な報告や論文などの二次情報だけでは見えない情報がある
②基本情報をスキャンする(調べる)
 L一次情報から得た感覚を持ちつつ、世の中の常識や基本的なことを素早く調べる
 L「これらを知らないとその分野の人との会話が成り立たない」ということを一通りカバーする
③集めすぎない知りすぎない
 L情報がありすぎると知恵が出てこなくなる。

 

 

3.イシューが見つからない場合のアプローチ

・変数を削る(検討の対象を絞り込む)
・視覚化する(図式化等)
・最終形からたどる(最終的に目指す場所から逆算する)
・「So what」を繰り返す(トヨタのなぜなぜ5回)(原因究明ではなく、答えを出すべきイシューを見極めるために使う)
・極端な事例を考える(市場規模やシェア数など、基本的な要素を極端な数字にしてみる)

 


2022.06.24
第7回 ロジカルシンキング勉強会
テーマ「必ず覚えたいロジカルシンキング」

 

1.全体として押さえたいポイント

1)論理的にならないケースを把握する
論理的にならないケースとして、「Whyレス」「主張レス(結論レス)」「情報過多」が挙げられる。

①Whyレスとは、「なぜ?」という理由を説明できないケースである。
(改善方法)
・理由をつけて話をするよう意識すること
・自分だけの経験や直感を論拠としないこと

②主張レス(結論レス)は「言いたいことが分からない」ことが特徴である。
(改善方法)
・「要するに何をいいたいのか?」を考えながら話すこと
・簡単な言葉で結論を話すこと

③情報過多とは、余分な情報(本質から遠い情報)が混ざって主張がぼやけてしまうケースである。
(改善方法)
・主張と関係ない説得材料や説得理由であれば、思い切って削除すること
・余分な情報が入ることで話が混乱してしまうことがあるので気をつけること

 

)問題解決のためには大局観を持つこと
クライアントの提示する問題が漠然としていたり、情報が少ないなどの場合、限られた情報から全体的な視点で見る大局観を持つことが必要である。大局観を持つことで、根本的な問題を解決し、また、複数ある問題も整理して一気に解決ができる。

 

3)「なぜ」という理由付けを常に持つこと
論理的思考を習慣化するには、常に物事にたいして「なぜ?(Why?)」を問いかける癖をつける。
その場で起こっている問題に焦点を当て、解決をする対処療法と違い、「なぜ?」をつけて考えを重ねていくと、考えが具体的になっていき真の原因の把握ができる。

 

4)三角ロジック
論理思考を図にすると主張結論を頂点とし、底辺の左角に説得材料、右角に説得理由

(ロジックが成り立たないパターン)
・結論に対して何故かを説明しない
・たとえば個人の経験や勘という理由は説明にならない
・ここで間違ってはいけないのは、個人の経験や勘は無益ではないということ。
・個人の経験は「何故その経験が結論をだすのに有効か」を説明する必要がある。
・勘は同じく「何故ならば○○や××などの情報を元に」というのであれば仮説となる。

 

 

2.業務全体として押さえたいポイント

1)ミッシーで考える
ミッシー(MECE=Mutually Exclusive, Collectively Exhaustive)とはモレやダブリがない状態を意味する。
全体をミッシーで把握しないまま問題解決に着手すると次の2つの問題が起きがちである
①的外れの努力が増える
②解決策にダブりがあるために実行段階でムダや混乱が起きる

ミッシーを考えるコツは、「正反対のものをセットで」である。
例えば、「内部vs外部」「ハードvsソフト」「プラス要因vsマイナス要因」「変動vs固定」など。正反対の組み合わせで物足りない場合、「大中小」「松竹梅」「積極的・中立的・消極的」などを1セットとして考えるという方法もある。

 

2)「ほぼミッシー」という考え方
「ほぼミッシー」で割り切って進める姿勢が大事。
完璧なミッシーを追求しようとするといくら時間があっても足らない(引き際も大事)。ミッシーの完成度が重要なのではなく、ミッシーを意識して、可能な範囲でモレとダブリをなくすことに注意を向ける姿勢が最も大切なことである。

 

3)ミッシー → 優先順位をつける → 深く思考する
ミッシーで全体を把握したら、目的達成のための課題を絞り優先順位をつける。次に、それを深く探索をする。ただし、深く探索したり、全体を見たりなどの往復をすることも必要で、それをすることで漏れやダブリの確認ができる。

 

4)ロジックツリーを使って考える
因果関係など、内容の階層に分けて情報を整理すると、記憶しやすくなり人にも伝わりやすくなる。
特に本を執筆するなど、情報が大量にある場合は、ロジックツリーで整理すると、漏れやダブリが防げ全体の把握ができる。

 

5)フレームワークで整理すると全体観が持てる
フレームワークで考えると全体像が理解できる。フレームワークは4つ前後で構成すると覚えやすく、例えば日本の四季「春・夏・秋・冬」のように分類できる。
また、フレームワークを作成するコツは、正反対の組み合わせに1〜2つ、付加価値を加えること。それにより、フレームワークの価値や意味合いが高まる。

 

6)優先順位の付け方にはコツがある
全体像を把握したら「選択、配分、時間」と覚える。
①選択  やることを決めると同時にやらないことも決める
②配分   経営資源はどのように配分するか配分によって重い軽いのメリハリをつける。
③時間   急ぐのか急がないのか。先なのか後なのか。時間の優先順位をつける。

 


2022.07.11
第8回 ロジカルシンキング勉強会
テーマ「ロジカルな情報収集と資料作成」

 

1)着手する前にプロセスを分割する
・闇雲に仕事の完了を求めて始めるのではなく、先にプロセスに分解する
・仕事の進め方をミッシーを使って時系列で組み立てる
・これで作業の内容を具体化でき、作業量が予測しやすく効率的になる
・作業の漏れやダブりもなくなる

 

2)情報収集の秘訣を知る
・「見る」「読む」「検索する」「行動する」を駆使して情報を収集する
・自ら情報を集め、情報の引き出しを多くしなければ差別化はできない
・時間をかけすぎず、効率的に情報収集することも大切
・情報を正しく捉え、鵜呑みにしないという事も必要

 

3)相手を受け止めてから理論を話す
・反論意見がある場合でも、まず相手の話を受け止めてから(Yes)、反論する(But)
・相手はいきなり反論されるよりも受け入れやすくなる(Yes・But法で話す)
・相手の話を受け止める3つのコツ
  ① 相手の言葉の一部を繰り返す  
  ② 相手の気持を言葉にして返す  
  ③ ①と②を適度に繰り返す
・クレーム対応でも、「オールYes」で相手のストレスを発散させてから論理的に説明する

 

4)分かりやすい文章を心がける
・言葉を短めにする(1文を40字に収めるようにしてみる)
・1センテンスに1メッセージを心がける(遠回しな文章や長すぎる文章は読み手の考える領域を情報で満杯にしてしまう)
・読み手が知っている言葉を使うようにする(知らない言葉や未知の領域を提示すると思考停止になりやすい)
・2つ以上のことを書きたい場合は文章を分けるようにする(意味が通じる場合にはできるだけ接続詞を省く)
・特に「しかし」は、連続で使いやすい。話を複雑にしないために1つの段落に1つまでと決める

 

5)図表やグラフを有効に活用する
・パワーポイントなどで資料を作成する場合の情報量を端的にする
・1ページに「要するに何を言いたいのか」という結論をひとつに
・「タイトル(目的)」「メッセージ(要旨)」「図表(詳細内容)」で表す
・箇条書きは最大3項目、1項目が1行に収まる文字数に
・グラフの推移の変化や特徴を出すためにグラフを省略して単純化する
・グラフの目的は、目で見た第一印象を強く相手に伝えるため
・話すときは相手方の主要なデータは頭に入れてから向かう
・マトリクスは、対極する2つの要素をもった軸を縦横にふたつ重ねて、4つのグループを作る
・論理的思考フレームとして、プロセス、要素、対比、軸の4つの図解を習得したい

 


2022.07.22
第9回 ロジカルシンキング勉強会
テーマ「仮説を思考する方法」

 

▶仮説思考をするメリット
・少ない労力や少ない試行錯誤で結論に到達できるようになる
・思い込みを排除して客観的に物事を判断できるようになる
 (そのためには検証結果に基づき自分の考えを修正する心のゆとりが必要)

 

▶仮説を思考していく流れ

1)自分のアイデアに対して発散と収束を繰り返す
・義務感や緊張感があると思考が停止するので注意
・よりよい解決策を見いだすためには自由な発想でアイディアを出す
・可能性を広げるプロセスが不可欠
・広い可能性の中から解決策を探し出すために多くの情報を得ることを「発散」と言う
・玉石混交の情報から整理厳選をすることを「収束」と言う
・発散と収束を組で考えることは、視野を広げよりよい解決策を見出すことに繋がる

 

2)積み上げ式思考からゼロベース思考へ転換する
・ゼロベース思考とは、既成概念を外し枠を広げて可能性を追求する考え方
・これまでの考えを一旦ゼロにして考え直すというプロセスでもある
・成果が出ないときは、そもそも何をすべきか何が問題なのかを自問自答する
・ゼロベース思考の後は投資対効果を考えながら優先順位をつける事が不可欠

 

3)ブレーンストーミングの活用
・ブレーンストーミング(ブレスト)はアイデアの可能性を広げる会議の方法
・集団でアイデアを出し合うことによって相互交錯の連鎖反応や発想の誘発を期待する技法
・ブレストで発散させてアイデアを多数集める
・多くのアイデアをグルーピングし重要度評価で収束。投資対効果を考え着手を決める
・ブレストは、ゼロベース思考で沢山のアイデアを出し、出されたアイデアに批判せず、議論せず、説明もできるだけしない。ただし、理解が及ばない場合は質問をしたり、人の案に便乗してもいい。最後に箇条書きで出たアイデアを記録する

 

4)仮説を立てる
・課題解決をするときは、情報を集め要素を分析する前に仮説を立てる
・まず「こうではないか?」と考えることが仮説の第一歩
・仮説を立てることで問題解決の時間労力を短縮させることが可能

 

5)仮説は必ず検証する
・計画を立て、検証し、精度を向上させていくことで仮説を完成させていく  
・検証の結果、仮説が否定されたり、新しい仮説が見つかったり、修正計画が必要になることも
・仮説からスタートすることにより、柔軟な対応で効率的に精度を高めていくことができる