遠方に住む独り暮らしの母が心配なこと

※掲載している事例はこれまで受けた相談を元に創作した内容です

■相談内容

遠方に住む独り暮らしの母親が、鍋を焦がしたりすることがあるようで、家も前よりも散らかっているようです。先日実家に行った妹からそう聞きましたが、妹も都内に住み、仕事があるため頻繁には実家には行ってません。
私も妹も実家から遠くに住んでいるので、何をしたらいいのか全くわからずにいます。母親は年金暮らしで、趣味は特になく、友達付き合いもあまりなく様子がわかりません。私たちは二人姉妹で、父は12年前に亡くなっており、私と妹は二人とも大学卒業後に家を出て、それからは親とは一緒に暮らしていません。
なかなか会いには行けませんが、今すぐに何かする方がいいことがありましたら教えてください。

■内部のメンバー同士の意見交換(一部)
この内容は相談者には伝わっていません。「・」一つが1人のメンバーのコメントです。

・お母様の情報が不足しておりますが、地域包括支援センターに相談される方が良いと思います。その上で認知症が疑われるようであれば、病院の「物忘れ外来」などで詳しく診てもらう方が良いでしょう。

・お母様の件は、高齢者だと思いますが、感染の恐怖がかなり強く、最低限の外出も控えて、人との接触がないことで、一気に虚弱になってしまった可能性もあります。

■回答メール

WOLIに相談をいただきありがとうございます。ワークライフコンサルタントのAと申します。
お母様が遠方に独りで暮らしている不安や、なかなか会いに行けないことに加え、コロナ感染による制限も重なりご心配は当然のことと思います。
今の状況でお母様のために、今すぐにできることと、今後のためにできることのご提案をさせていただきます。 以下をご参照ください。

●今すぐにできること
①お母様のお気持ちを聞く
まずは電話をして、お母様とお話をすることをお勧めします。
外出自粛による体力の低下や、今までと違う生活で戸惑いや不安から気力の低下がみられる場合があります。
また、お母様も年齢を重ねることで、価値観が変わってきているかもしれません。「今、どのような生活をしているのか」「困っていることは何か」「手伝ってほしいことは何か」「生活の中で楽しみにしていることがあるか」「今後どのような生活を望んでいるのか」を聞いてみてください。
お母様のお気持ちを知ることで、「何をしたらいいのか」が見つけやすくなります。見つかりましたら、資源や対応についてなど、WOLIでもお役にたてることがあると思いますので、是非ご活用ください。

②地域包括支援センターに相談をしておく
各自治体に「地域包括支援センター」という機関があります。介護・医療・保険・福祉の側面から高齢者が住み慣れた地域で生活できるように支える総合相談窓口です。
電話で相談ができますので、お母様の住んでいる場所の地域包括支援センターに「お母様が不安に思われていること」「ご自身が不安に思われていること」を伝えてください。
どのような福祉サービス等を使うことができるのか情報提供をしてもらえます。
市区町村のWebサイト、もしくは介護保険担当窓口に問い合わせることで、お母様の住所の担当センターを知ることができます。

●今後のためにできること
「お母様が今後どのような暮らしを望まれているのか」を伺い、妹様の考え、お手伝い「できること」「できないこと」を話しておくことで、お母様の生活がおひとりで難しくなった時に、慌てることなく対応ができ、負担も軽くなります。
そして今までと同様に、妹様とはお母様の状況を共有することは続けていただきたいと思います。

回答は以上です。対処に迷う事やご不安なことがありましたら、いつでもWOLIをご利用ください。