医師 人々の心と体の健康を支えます。
病院などで診察や治療をしている医師は「臨床医」と呼ばれます。臨床医は、患者を診察し、症状や困っていることを聞き取り、体の状態を検査、確認をして不調の原因を探ります。診察で病名が特定できたときは、症状に合わせて治療行為、または薬の処方をします。病名が特定できなかった場合は、精密検査を行ったり、適切な外部の医療機関に紹介したりするなどの働きかけをします。
保健師 乳幼児から高齢者まで、幅広い世代が健康に過ごせるよう保健指導や健康管理サポートします。
配属は、医療機関、保健指導、保健所、市区町村、企業・事業所、教育機関などがあります。企業においては「産業保健師」と呼ばれ、働いている人が健康で快適に働きつづけられるようサポートをします。健康診断や生活改善のための指導、労働環境の調整、メンタルヘルスケアの対応など、経営者と従業員の双方に働きかけて健康の保持と増進を支援します。一般的な保健師は広く地域住民のために健康管理をおこないますが、産業保健師は企業の資産である従業員を健康面から守ることで「会社の利益」へと繋げます。
公認心理師 保健医療、福祉、教育、産業、司法の分野におて、心理学に関する専門知識、技術を持っています。
心に問題を抱えている人やその周囲の人に対して、その人が自分らしく生きていくためのアプローチを行います。 面接、観察、心理テストなどを行い、その人の性格や問題点を明らかにし、援助法を検討してそ必要があれば心理療法を行います。時には精神科医などと連携する場合もあり、高度な専門知識と臨床経験が必要です。 また、医学的治療を受けているようなクライアントに主治医がいるときは、その医師からの「指示」を受けることとなっています。
看護師 医師の診察や治療の補助、患者のケアをする専門職です。
医師が行う診療や治療を補助します。また、疾患や怪我を抱える人の医療的ケア、患者およびその家族の精神的なケアをし、患者と医療スタッフとのコミュニケーションを図ります。活躍の場は、医療施設、高齢者向け施設、保育園、企業、学校などがあります。最近は、高齢者の家を定期的に訪問する、訪問看護師注目されています。
臨床心理士 臨床心理学にもとづく知識や技術を用いて、人間の“こころ”の問題にアプローチする“心の専門家”です。
臨床心理士はテストや面接を通してクライアントの心理状態を探ります。本人が自覚していない悩みや不安を明らかにして、援助の方向性を見定めていきます。行動療法から芸術療法、集団心理療法にいたるまで、どの方法がもっとも適しているかを判断するのも臨床心理士の務めです。分野では、保健医療、福祉、教育、産業、司法と多岐に渡ります。 また、心の問題への援助を行っていくうえで、技術的な手法や知識を確実なものにするために、基礎となる臨床心理的調査や研究活動を実施します。
産業カウンセラー メンタルヘルスなど心理的手法で、労働者が職場で抱える悩みをカウンセリングし心のケアをします。
産業カウンセラーは、「メンタルヘルス対策」「キャリア開発」「職場における人間関係開発」の3つの領域が活動領域となり、心理学的な手法を用いて、相談室で話を聴くだけではなく、産業や労働の現場でカウンセリングや研修などを行うことで、働く人自らが問題を解決できるよう援助するとともに、健康で生産性の高い組織作りを支援します。
